・防水紙の耐久度に従って
防水紙の耐久性はその品質の問題と関わっています。防水紙のグレードもありますし、高いものになると、その耐久年数が違うのです。防水紙の耐久年数は、長くて数十年をいきますが、基本的に、屋根の防水紙はいつか交換するものと考えたほうが良いでしょう。屋根瓦式であれば、瓦を剥がして、長年の中の交換時期を見極めたほうが、良いのです。ですので、施工の時点でどのくらいの耐久年数を保持できるかについて、充分に計算して施工します。新築のときであれば、家屋の耐用年数に合わせて、施工プランの中での防水紙のグレードを決めていきます。
これが、交換という形であっても、家主・オーナーが今後どのくらいこの住居に居住していくのかを観点として、その年数に見合った防水紙の施工が必要です。そして、それ以上の場合は、その防水紙の交換時期をも見据えた、長期的な不動産保持の検証が必要になります。
・防水紙の素材には
防水紙の素材には、最近の素材でアスファルト系のものがあります。これは、石油由来の耐久度の優れた素材です。そして、同じアスファルト素材でも、何層かのコーティング技術により、より耐久度の高いアスファルト系防水紙もあります。
アスファルト系でなければ、科学樹脂系のものもあります。屋根自体は直に天日と雨が降りかかりますので、完全防水ができる形での素材があるのです。そしてあら目の樹脂を塗布したタイプのものも有り、より耐久度と堅牢性に優れた防水紙仕様があります。
屋根という場所は、天日と風雨が直接当たる場所ですので、その全天候タイプという意味で、素材の強さは建材の必須事項となります。この部分がへたれてしまうと、家屋に漏水の危険性が高まりますので、素材の技術革新とともに、あたらしい建材を使用していくのは、施工業者の施工仕組みです。家屋が中古不動産物件であれば、あたらしい素材の防水紙を利用して、その耐久度と築年数の保持に寄与できる防水紙があります。そのために、専門業者に一度、屋根をはがしてもらってから、防水紙工程をしてもらうことには、非常な意味があります。防水紙の素材のグレードが高いほど、その交換時期の延長も図ることができますので、対費用の計算と合わせて、点検の回数も減らせるくらいに防水をしましょう。
・防水紙のシールタイプ
防水紙のあたらしいタイプとして、シールタイプのものがあります。これは、防水紙を設置するのに、ステップル等の工程が必要なく、ちょうど張り合わせるかたちで、重ねていきます。実は、ステップル等で、打ち込む場合、そのステップルの箇所から、漏水が経年変化と共に加速する可能性もあるのです。ですので、シールタイプで貼るようにして、施工してくと、施工時間と大幅な工費の削減に繋がり効果的です。防水紙のシールタイプは、その重ね合わせ技術としても、屋根から漏らないようにする技術があり、逆に打ち込まない式であることが、耐久性と漏水を防護する上で役立ちます。
シールを剥がして、貼り付けたら、工具などで張り合わせを押し付けていき、屋根内側材パネルと密着させます。この密着により、さらに強度が高まって、防水を一滴も許さないという、屋根内側が仕上がるのです。その上に、瓦やスレート屋根を敷くことができるので、万が一、外側材をすり抜けて入ってくる水にもあんしんという理由です。
シール式防水紙は、アスファルト系樹脂のものもあり、その耐久度にあわせてグレードも違ってきます。汎用性の高いアスファルト系防水紙では、その基本としての防水性のを併せ持っているので、何十年後かの交換を予定して組むことも可能です。
・防水紙の外壁用とは別種
防水紙の外壁用のものは、少しの湿度を外に逃がす効果のある防水紙があります。ですので、通気性がある程度あるタイプが、外壁用の防水紙となります。
屋根の場合には、一滴も水を漏らさない仕組みが必要になるので、屋根タイプの防水紙はそれが専門となります。アスファルト系素材の防水紙では、その被膜に水分が一切入らない構造となりますので、もちろん屋根材には最適な部材となっています。
防水紙自体は、屋根材の木材の堅牢性を守る効果がありますので、その防水紙の密着した張り合わせによって、梁の落ちない長期手な不動産管理が可能となるのです。
また、築年数が数十年の対応になる建物では、その交換というかたちで、建物の耐用年数を大幅にアップすることが、可能となります。
最新技術を駆使した素材での防水紙の施工により、建物を建て替えるよりも、中古不動産を大いに活用してくというエコロジーの意味も含まれます。ですので、防水紙の交換作業は耐用年数の他にも、比較的安価に地震対策や災害対策としても、注目される施工方法という訳です。
屋根瓦式であれば、剥がしてからの防水紙工程によって、外観は今までどおりの家屋という要素も盛り込めますので、隠れた技術としての防水紙を多用する意義は大いにあります。